リスニングの基本|精聴や多聴など効率的なリスニング
英語学習法
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音声と映像を一致させること
リスニングの具体的な学習法を話す前に、まず赤ちゃんに『リンゴ』という言葉を教える手順を考えてみましょう。
おそらくほとんどの母親が、赤ちゃんに『赤くて丸い果物』を見せて 『これがリンゴよ』と、音声と実物(映像)を一致させる方法で教えていくはずです。 このように、リスニング学習をする際には『音声と映像の一致』を出来るだけ心がけていきます。 映像が難しいというのであれば『発話状況』や『会話の背景』がわかるような素材を活用しましょう。


音声と映像の一致がしっかりとした素材には、海外ドラマのDVD等が挙げられます。
たとえば、俳優が相手に対して怒鳴りちらす演技をするときは、必ずその『怒り』の原因を含む英語を声に出して喋るものです。 『I'm so happy!』と怒鳴りちらすシーンなんて考えにくいですよね。 これが、音声と映像の一致がしっかりしているということです。
ただCDから流れてくる英語を聞き流していくのではなく、音声とそれに対応する映像を一緒に確認していくことが、リスニングの初期段階では非常に効果的です。 映像化が困難であるリスニング用の英会話教材も『発話状況』=『これから流れる英会話は、どのような背景のもとで行われたのか』が 説明されているものはたくさんあるので積極的に活用していきましょう。



精聴と多聴
英語学習で『リスニング』=『英語の音を聴くこと』は避けて通れません。 避けて通れないというより『英語を読むこと』=『リーディング』と並び、英語学習における最も重要な二本柱のひとつが『リスニング』です。


リスニングには『精聴と多聴』という二通りの学習方法があります。
『精聴』とは短時間でもいいから英語の音を聴くことに頭を集中して、正確に意味を理解すること。 一方で『多聴』は、ともかくたくさん、大量の英語音声を耳に取り込んでいくことで、通常『リスニング』ではなく『ヒアリング』などと表現されています。
よく『英語は聞いた量により成果がでる』と言われますが、それはある程度の英語力がついた人に言えることであって、 多聴のような『聞き流し』による効果は極めて限定的です。 読書をしていたり、運転をしていたりと、他のことに集中していて注意力が損なわれている時は、日本語で言われた事さえ、頭に入ってこないことがありますね。
つまり『多聴』は、多くの場合、英語が正確に聞き取れているかいないかをチェックすることもなく、 流れてくる音声をただ聞き流しているだけに終わってしまっている、というのが実態のようです。


したがって、リスニング力を向上させるには、大量の英語を長時間にわたって聞き流すよりも、 短時間でいいから音声を聞き取ることだけに頭を集中した『精聴』の方が効果的といえます。
精聴で英語を正確に聞き取る耳の傾け方が身についていないと、多聴トレーニングをやっても無駄であることが多い。 多聴は耳を英語の音に慣らす程度には役立ちますが、 初心者から中級者の方は出来るだけ集中して聞き取る『精聴』にこだわったリスニングをしていきましょう。



理想的なリスニング学習法
まずはリスニング用のCDを用意してください。 収録された英語のレベルは自分の英語力と相談して、英会話教材などを利用すると良いでしょう。
さて、リスニング用の教材・CDには、多くの場合『英文テキスト』や『日本語訳』が付属されているものですが、実はこれがよくないのです。 僕はよく『文字よりも音声が重要』ということを言いますが、 これはリスニング学習においてにとくに当てはまることで、始めから英文テキストを確認しながら音声を聴いたり、 音声を聴く前に『まずは和訳で意味を理解しておこう』などと言って、日本語訳を確認することは以ての外です。


まずはストーリーの背景を確認する
リスニングを始める際に理想的なのは、 まずは『発話状況』を知ること。 つまり、これから音声として流れる英会話がどのような背景のもとなされたかを知っておくことです。 これにより音声の情景を思い浮かべることができます。
英語音声を集中して聴き取る
英文テキストや日本語訳は一切見ていない状態で、ただ純粋に『音声』のみに耳を傾けます。 耳だけを頼りに、繰り返し何度も同じ音声を集中して聴きとること。 まったく会話内容がわからなくても、最初の段階で確認した『発話状況』が音声と情景を一致する方向に導いてくれます。
英文テキストを確認する
第二段階で行ったように、同じ音声を繰り返し聴いていると徐々に理解の度合いが深まっていきますが、ある時点で限界が来ます。 音声の中に知らない単語や文法などが含まれているからです。 ここにきて、ようやく英文テキストの出番ですね。音声と文字情報を一致させます。
日本語訳を確認する
本当は和訳など確認しなくてもいいのですが、どうしても会話内容の意味をキチンと理解しておきたいという人は、この第四段階で和訳を確認してください。
再び音声リスニングを行う
最後に再び音声を聴き取ります。この最終段階ではシャドーイング(流れてくる音声に続けて自分も声に出してみること)をしてもいいし、 テキストリスニング(英文テキストを見ながら音声を聴き取る)をしてもいいでしょう。 英語の音を完璧に自分のものにするまで、繰り返しリスニングします。


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始めから英文テキストを見たり日本語訳で意味を確認しないで、 上記のように段階的に視野(というか聴野?)を広げていくことで、リスニングの精度は何倍にもなります。 リスニング用の教材を利用するときも、上記の点に注意して、最初のうちはテキストなどを封印してしまったほうがいい。 『文字』よりも『音声』を優先して頭に取り込むことを心がけてください。